できる限り無添加のものを選び、快適な食生活を送っています。
毎日をすこやかに暮らすために、心と体を健康にする ”食” 。
今回は私自身、不調がみるみる回復に至った時に始めていた麹調味料作りについてお話しします。
今となってはすっかり ”作ることが習慣” となっているので、不調に悩む方や食生活に悩む方に少しでもお役にたてればと思い記事にしています。
麹調味料を使った料理を通して、自分のみならず、食べる人、家族が笑顔になる時間を増えることを願っています。
3日坊主でも続く、かんたん自家製麹調味料
お料理自体は好きだけど、ちょっとズボラ。
手間や時間がかかる栄養バランスのとれた凝った食事を毎日続けるのは難しい。
そんな方でも、意外に簡単に取り入れることができるのが麹調味料作りです。
子育て、家事、仕事。
年齢を重ねるつれ抱える役割がどんどん増えていく中で、ひとつひとつの物事への『時短』と『いかに身体と向き合いメンテナンスをするか』が私自身、生活のテーマとなっている近頃です。
そんな中で、乾燥麹を使った麹調味料作りは自分へのご褒美。心が満たされる時間でもあります。
5種類の麹調味料
前回の記事で、「生麹」と「乾燥麹」の違いについて触れたのですが、このサイトでは乾燥麹を使った調味料作りや発酵食品についてお伝えしていきますね。
読まれていない方や、生麹について気になる方はこちらの記事をご覧ください。

塩麹
初めての方に手軽で使いやすい「塩麹」です。

漬け込むだけで素材の旨味を引き出すことができて、あらゆる料理に使えてとっても便利ですよ!
一言で言えば ”塩の代わり” なのでいつもの料理に入れる塩を、塩麹に変えるだけで大体がオッケーなんです。
甘味やコクが加わった麹による味わいを、ぜひ感じていただければと思います。
また、肉などの食材に漬け込むと、やわらかな食感や肉本来の味をグッと引き出してくれますよ。

醤油麹
麹にはタンパク質を分解する効果があり、肉や魚を漬けるとやわらかくしっとりと仕上がります。
さらに醤油と米麴で作る醤油麹は、まろやかな甘味と奥深いコク。醤油麹ならではの濃厚な旨味が食材の美味しさを引き出します。

塩麹との違いは、大豆成分の旨味が強いことです。
醤油麹の場合は、グルタミン酸の旨味成分が塩麹に比べて10倍以上にもなります。

甘酒
甘酒のそのままの味が苦手という方でも、料理に入れたりスムージーに入れたりなど、甘みをつけたい時に活躍してくれて便利です。ほとんど味はわからなくなりますよ。

甘酒は ”砂糖の代わり”。
そして女性に嬉しい美肌効果も期待できるんです。
美容に欠かせないビタミンB群が豊富で、その吸収率はなんと90%以上。
サプリメントよりも甘酒がおすすめです。
また、便秘の解消、抗酸化作用、疲労回復、脳のエネルギーにも良いと言われています。
おすすめは、朝のスムージーに甘酒小さじ1程度を入れること。果物の甘さや栄養と一緒に身体に良いことを取り入れて、気持ちのいい1日のスタートになりますよ。

玉ねぎ麹(コンソメ麹)
コンソメの代わりに大活躍の玉ねぎ麹。

これがあると化学調味料の心配なしです。
コンソメに一般的によく使用されている添加物は、調味料(無機塩酸等)、酸味料、ポリグルタミン酸、調味料(アミノ酸等)、加工でん粉。
また添加物との取り扱いではありませんが酵母エキスが使われているものも多いです。
酵母エキスはうま味成分の事で、原料は酵母です。
酵母と聞くと良いようには思えるのですが、こちらは酵母を化学的に処理して作られているので、濃厚な旨味を出すことができています。
また、酵母にビール酵母の残りを使用していることや、化学的な製造過程についても安全性が懸念されています。
調味料(・・・等)といった表示の ”一括表記が可能な添加物” や酵母エキス、これら人工的な旨味成分による味に慣れてしまうことで、味覚が壊れることが懸念されています。
玉ねぎ麹を作るようになってから、わが家では顆粒コンソメは購入しなくなりました。

中華麹
鶏がらスープの素や中華だしの代わりに使える中華麹は、子供も大好きな炒飯を作る際などに大活躍します!

ワカメスープや餃子やナムルなど、中華系のお料理に使えるのはもちろん、唐揚げの下味に漬ければ、味付けはこれだけで、びっくりするほど美味しく仕上がるんです。
揚げ物の下味としては、塩麹や醤油麹も使いますが、こちらの中華麹も活躍してくれます。
こうやってバラエティに富んだ味付けを楽しめるのも、麹調味料の魅力です。

気になる塩分濃度について
日本人の高血圧の最大の原因は、食塩のとりすぎです。
若年・中年の男性では、肥満が原因の高血圧も増えています。(参考:厚生労働省HP)
生活習慣病によるリスク要因ともなる高血圧。
それらを予防するための課題となるのが ”減塩” ではあるのですが、麹調味料は実は減塩にも役立つということは知っていますか?
市販の塩麹の塩分量はだいたい13%前後。
塩分濃度が12%未満では雑菌が繁殖しやすいので、自宅で作る場合も12%以上で作ります。
一般的に塩麹100gあたりに含まれる塩分は13gなので、小さじ1杯(約7g)に換算すると塩分量は約1gです。
食塩の場合、小さじ1杯の塩分量は5gなので、塩麹の塩分量は食塩のおよそ5分の1となります。
塩麹は「素材の旨みを引き出してくれ、他に使用する調味料が少なくても美味しく食べられて、減塩につながる」
嬉しいこと盛りだくさんの麹調味料を取り入れた生活は、健康寿命を気にする方に最適な食習慣ではないでしょうか。
麹調味料の始め方
冒頭でお伝えした通り、このサイトでは「乾燥麹」を使った調味料作りについてご案内していきますね!
凝った料理は苦手だったり、毎日の食事で健康にも良い手軽な方法で習慣化したい方におすすめなのが、『乾燥麹×発酵メーカー』です。
常温で作る場合には、毎日1回かき混ぜながら、春夏だと5〜7日間、秋冬だと7〜14日間ほどかかるような発酵の過程が、発酵メーカーを使うことによって約10時間程度で完成させることがでできるんです。
もちろん常温発酵でも作れるのですが、『乾燥麹×発酵メーカー』なしでは私の発酵調味料生活は続かなかったといっても過言ではないくらい必須アイテムだと思っています。
麹調味料作りを始める際には、これらをまずは用意しましょう。
・発酵メーカー(ヨーグルトメーカー)
・保存容器
・材料を混ぜるヘラ
・スケール
・乾燥米麹
発酵メーカーを選ぶ際のポイントを以下の記事でお伝えしているので、よかったらご覧ください。
