できる限り無添加のものを選び、快適な食生活を送っています。
「安全性」「美味しさ」「コスパ」この3つは私たち消費者として、食品購入にあたり外せない視点になっていますね。
とはいっても、「安全性」にトコトンこだわって全てを自然素材の食品や、オーガニックの食品を購入するとなると、食品探しの時間やコストもかなりかかってしまいます。
1日3食、全ての食事をとなるとかなりハードルは高くなるでしょう。
全ての添加物を避けて生活することは困難ですが、病気の予防、身体・心の健康促進のためにも ”知って選ぶこと” は大切なことではありませんか?
避けることはできない。食品添加物のことをもっと知ろう!
食品添加物とは?
食品添加物の役割は、原料となる食品そのものだけでは製造や加工がしにくかったり、保存が難しい場合や、色が悪いといった理由で原料に混ぜられる物です。
近頃では食品表示法により、食品となる原料と上記のような”食品添加物”が明確に区別された記載となっています。
よくある原材料欄 ▼

スラッシュ(/)で原材料と食品添加物を区別しています。
わかりやすい表示のようである一方、食品表示のルールについては明確ではない部分や意外なルールがあり、”原材料欄に表示しなくても良い添加物” が存在しています。
以下の記事では、食品表示のルールについて解説していますので気になる方はご覧くださいね。

食品添加物はなぜ危険と言われているのか
「手頃な価格・便利・美味しい」
これらは食品添加物の存在があってこそ、製造する業者側や消費者にその恩恵が受けとれるものです。
国としてその使用が認められ、食品に添加されているものです。
ですが、使用を認めるにあたっての安全性の確認は、”人間ではなく動物による実験をもとにした結果” なのです。
ごく一部の例として、「胃が重苦しい」「気持ちがが悪い」「下痢をする」こういった症状が、食品添加物の悪影響だといったことなどは、動物実験ではわからないとのことです。
そのように ”わからない” 食品添加物を、1日に何種類も、日常的に、ずっと最期まで食べる続けることが、健康的だとはとても考え難いものではないでしょうか。
コレ、危険です。よく使用されている食品添加物のリスク
食品添加物のリスクとは?
厚生労働省が定めた食品添加物の数は1500種類以上。
・指定添加物:約450種類:ほとんどは化学的に合成された合成添加物
・既存添加物:約350種類:天然に存在する植物、海藻、昆虫、細菌、鉱物などから特定の成分を抽出したもの
・天然香料:約600種類:動植物から得られたものやその混合物で、食品の着香の目的で使用されるもの
・一般飲料物添加物:約100種類:ほとんどが植物から抽出されたもの
指定添加物のほとんどを占める合成添加物のうちとくに「自然界には存在しない化学合成物質」の添加物には、危険性の高いものが多くなっているそうです。
自然界に存在しないもののゆえ、人の体にとりこまれた場合に分解されにくく、体内に蓄積されるものもあります。
前項でお伝えしたように ”動物実験による安全性の確認” で、それらに、発がん性、中毒死、お腹がの子に悪影響をもたらす(先天性障害をもたらす毒性)などの強い毒性があるものや、環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)の疑いがあるものも在るとのこと。
私自身、体調不良と同時に始まった胃腸の不調、食欲不振はこういった危険性の高い添加物を避けることを始め、回復へと向かいました。
同時に他の添加物についても確認したり、発酵食品や麹調味料を取り入れるなど食生活全体の見直しもしてきた上で、今では不調に見舞われることなくこうして記事にしている次第です。
危険性が明確な添加物
【添加されている指定添加物(合成添加物)】 | 【原材料の分類】 | 【よく使われている食品】 |
---|---|---|
亜硝酸Na(ナトリウム) | 発色剤 | ハム・ベーコン・ウィンナー |
スクラロース | 甘味料 | うめぼし・福神漬・紅ショーガ |
アセスルファムK(カリウム) | 甘味料 | 福神漬・紅ショーガ |
アスパラテーム・L-フェニルアラニン化合物 | 甘味料 | 清涼飲料水・ダイエット甘味料・ガム・乳酸菌飲料 |
亜硫酸塩 | 漂白剤 | ワイン |
ソルビン酸K(カリウム) | 保存料 | 汁の多い漬物・シロップ・ジャム・ワイン・佃煮・チーズ・ハム・ソーセージ |
ソルビン酸 | 保存料 | 漬物・ジャム・キャビア・いかの燻製・あん類 |
安息香酸Na(ナトリウム) | 保存料 | 清涼飲料水・栄養ドリンク |
安息香酸 | 保存料 | キャビア・マーガリン・シロップ・醤油・清涼飲料水 |
赤3(赤色3号) | 着色料 | なると・かまぼこ・和菓子 |
赤40(赤色40号) | 着色料 | キャンディ・チューインガム |
赤102(赤色102号) | 着色料 | うめぼし・福神漬・紅ショーガ |
赤106(赤色106号) | 着色料 | 福神漬・紅ショーガ |
黄4(黄色4号) | 着色料 | 福神漬・紅ショーガ |
黄5(黄色5号) | 着色料 | 福神漬・紅ショーガ |
青1(青色1号) | 着色料 | グリーンピース缶詰・ソーダ水・ブルーハワイ(カクテル) |
OPP(オルトフェニルフェノール) | 防カビ剤 | グレープフルーツ・レモン・オレンジ |
OPP-Na(オルトフェニルフェノール-ナトリウム) | 防カビ剤 | グレープフルーツ・レモン・オレンジ |
TBZ(チアベンダゾール) | 防カビ剤 | グレープフルーツ・レモン・オレンジ |
イマザリル | 防カビ剤 | グレープフルーツ・レモン・オレンジ |
フルジオキソニル | 防カビ剤 | ライム・スウィーティー |
ピリメタニル | 防カビ剤 | ライム・スウィーティー |
アゾキシストロビン | 防カビ剤 | ライム・スウィーティー |
プロピコナゾール | 防カビ剤 | ライム・スウィーティー |
うま味調味料などの化学調味料は原材料が全て添加物。一度に大量に摂ると顔から腕にかけて熱さやしびれを感じたり、全身がだるくなるなどの症状が出る可能性があります。
また、カップ麺や袋入り即席麺は添加物が非常に多く、15種類以上の使用も珍しくありません。
危険性が明確な添加物としては、上記に記載していないものもあるのですが、その危険性が明らかなためか、業者としてもほとんど使っていないような添加物などが、指定添加物の中には存在しています。
危険性が明確な添加物の特徴
ごく一部の例とはなりますが、添加物による体への影響の心配が高い加工肉についてお話しします。

このようにハム・ベーコン・ウィンナーなどに発色剤としてよく使用されている亜硝酸Na(ナトリウム)は、強い毒性があります。
「青酸カリ」といったものを知っていますか?事件で話題になったことが記憶に残るのですが・・・。その青酸カリとほぼ変わらないくらいの毒性の強さがある化学物質です。
添加できる量は制限されているのですが、毒性の強さを考えると ”具合が悪くなる” などの身体への影響が気になります。
そして、亜硝酸Naは食肉に含まれるアミンという物質と結びつき、発がん性物質に変化することがわかっているそうです。また、アレルギー疾患の原因になるともいわれています。
私自身、こういった危険性の高い添加物を避けて生活しています。
添加物が何種類も使われている食品を日常的に食べることをやめて、ほとんど原料のみの食品を摂り続けています。
また、調味料については無添加の調味料や麹調味料を取り入れました。

これだけは押さえておきたい!食品添加物のキホン
まとめ
『食べることは生きること。美味しい!しあわせ!嬉しい!』
そんな食生活を長く続けていけるように”食”について学ぶこと、”食品添加物” について学ぶことは必要不可欠だと考えいています。
これまでに、「気にしすぎてたら食事が楽しくないでしょ?」
「いちいち気にして美味しくなくならない?」なんて言葉を受けたことも。
食品添加物すべてにネガティブなイメージがあるわけでもなく、神経質でもなく、
”危険性を知ること” そして ”自分に合ったより良い食品を自ら選ぶこと”
そのことだけで、心と身体が喜んでいる実感が得られ、食生活が以前よりもずっと豊かな時間となっています。
きちんと自分や家族の健康を思う食卓で、より美味しい、より嬉しいを実感しながらいられることが一番ではないでしょうか。
・「食べてはいけない」「食べてもいい」添加物 渡辺雄二
・面白いほどよくわかる「食品表示」垣田達哉
・トコトンやさしい食品添加物の本 仲村健弘
参考:消費者庁HP