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知識

無添加が気になる初心者必見!食品添加物のこと

食品添加物
・できるだけ安全な食品を選びたいけど、原材料についてはいまいちよくわからない。
・食品添加物を避ける方法は?
・食品添加物って危険なの?

商品パッケージに栄養成分表示や原材料名の表示が当たり前となった今では、原材料欄のよくわからない単語やカタカナの羅列見て、

「これって何だろう?」

「何が良いもので何がどう良くないものなんだろう?」

なんて疑問を抱きませんか?

それもそのはず。
なんと日本の食品衛生法に基づいて許可されている食品添加物の数は1500種類以上。

・指定添加物:約450種類
・既存添加物:約350種類
・天然香料:約600種類
・一般飲料物添加物:約100種類

これだけあれば、全ての食品添加物を避けて生活することは困難です。

商品パーケージの表示方法については、消費者庁のもと食品表示法といった法律に基づき”表示しないといけない項目”が決まっています。
”表示しないといけない項目”が決まっているということは、”表示しなくても良い添加物”もあるということです。

そこで今回は”表示しないといけない項目”から
「買い物の時に役立つ、知っておきたい原材料名」について解説したいと思います。

一目で分かる食品添加物表示の豆知識

食品添加物の役割

『そもそも食品添加物とは、製造する業者にとって便利なものであり、消費する側にとってのメリットよりもデメリットの方が多く存在するから』

これは私が無添加を選ぶ理由のひとつです。

食品添加物の役割は、加工食品の原料となるそのものだけでは加工や保存が難しい場合に原料に混ぜられる物です。

食品衛生法では以下のように定義しています。

「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によつて使用する物をいう。」

(同法第4条)

食品添加物表示の見方

2015年にできた食品表示法のもと商品パッケージに”表示しないといけない項目”のうち、無添加を選びたい方が見るべき項目は、原材料名と添加物の記載です。

例1▼ 原材料と添加物を記号で区別

原材料表示

画像のとおり、原材料と添加物が「/」で区切られています。

「/」より前に記載されているのが原材料
「/」より後ろに記載されているのが添加物です。

原材料名は、使用している量が多い順に表示されています。
かなり明確でわかりやすいですね!

その他の表示方法としては

例2▼ 原材料と添加物を改行で区別

原材料名 いちご、砂糖
ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC)

例3▼ 原材料と添加物をそれぞれ別欄で区別

原材料名 いちご、砂糖
添加物 ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC)

例4▼ 添加物という言葉を外し、別欄に線だけで区別

原材料名 いちご、砂糖
ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC)

これまで多くの原材料欄を見てきましたが、「/」で添加物を区切られている表示方法が最も多く、次に改行で区別されいている表示方法。その他の表示方法の商品があまり見当たりませんでした。

原材料表示欄を確認するようになった時、『無添加物の商品はわりと身近にあったんだ!』と驚き嬉しかったことを覚えているのですが、それは私個人の主観ですので、ぜひお買い物時にチェックしてみてくださいね。

このように、添加物の使用については原材料欄を見るとわかるものですが、注意したいのが、「無添加」と大きく打ち出されたパッケージ。

「無添加」=「添加物は一切使っていない」といった誤解をしないように。

小さく「化学調味料」「着色料」「保存料」などの記載があるかをチェックしましょう。

例えば「着色料」との記載がある場合、「着色料が無添加」ということなのです。

無添加商品

こちらは「化学調味料不使用」と書かれていてわかりやすいのですが、「無添加」の打ち出しがかなり大きいので見落としがちになりそうなですね。

食品添加物の表示ルールとして”表示しないといけない項目”についてはこのように確認することができます。

また、”表示しなくても良い添加物”の存在についても知っておくことで、普段口にしている食品がどういったものなのかや、ご自身の判断基準を探っていくことにも役立つことと思います。

食品表示
表示のいらない食品添加物のことを知ろう食品の安全性が気になる方へ、原材料欄の加工食品の表示義務と表示がいらない食品添加物の表示ルールについて解説しています。...

よく使用される食品添加物

食品添加物の役割は、”加工食品の原料となるそのものだけでは加工や保存が難しい場合に原料に混ぜられる物” とお伝えしたのですが、中でもよく使用される食品添加物が以下になります。

【よく使用される食品添加物】 【一括表示が可能】
調味料
香料
甘味料
加工でんぷん
乳化剤
膨張剤
ph調整剤

 

7つの添加物のうち、食品表示ルールにより一括表示が可能とされているのが●の5項目です。

一括表示とは”物質名ではなく用途(目的)でまとめて表記してよい”といったルール。

つまり、使用されている物質が一体何なのか。商品パッケージを見る限り、その内容についてまでを知ることができません。

上記の表では「よく使用される添加物」から、一括表示が可能とされている添加物5項目をあげていますが、他にもイーストフード、酸味料、かん水、トーフ用凝固剤、酵素、苦味料、ガムベース、軟化剤、光沢剤、加工デンプン、これら全15項目が一括表示が可能となっています。

以下の記事では、よく使用される食品添加物の安全性について触れていますので気になる方はご覧くださいね!

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無添加を選びたい初心者が気をつけたいこととは?
〜まとめ〜

食品添加物は

・保存性を高める
・味、色、香りなどの嗜好性を高めるもの
・栄養成分を強化するもの
・製造過程を短縮するもの

これらの目的があって使用されており、製造する業者側や消費者としても、その恩恵を受けて食生活を送っています。

「手頃な価格・便利・美味しい」

これらのメリットだけを全て受け取っているだけで ”何も知らない” ということが、一番危険なのではないでしょうか。

全ての添加物を避けて生活することは困難です。

だからこそ、自分で選ぶ食品はしっかりと商品パッケージに記載された「原材料欄」を確認し、できるだけ食品そのものの自然な味わいを感じられる食生活を送りたいものですね。

 参考書籍:
・面白いほどよくわかる「食品表示」垣田達哉
・トコトンやさしい食品添加物の本 仲村健弘
・食品 買うならコレがいちばん!渡辺雄二

 参考:消費者庁HP

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こめ子
こめ子です!〜 自然の味わいで心を満たし 地球環境にもやさしく 〜 をモットーに、安全快適な食生活を送っています。